病気のはなし
細菌性髄膜炎
星野 直
1
1千葉県こども病院感染症科
pp.92-98
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207051
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
●細菌性髄膜炎は,菌血症を介して発症する侵襲性細菌感染症であり,死亡例を5%程度,後遺症を15%程度認める重篤な細菌感染症である.
●インフルエンザ菌b型(Hib)ワクチン,肺炎球菌結合型ワクチンの普及により,細菌性髄膜炎を中心とした小児侵襲性細菌感染症の疫学は大きく変化した.
●乳児細菌性髄膜炎は,非典型的症状で発症することがあり,診断に際し注意が必要である.
●初期治療では,想定される原因菌や薬剤耐性を考慮した強力な抗菌薬療法を行う.抗菌薬の併用を要することも少なくない.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.