ワンポイントアドバイス
miRNAに対するISH法での工夫
熊谷 有紗
1
,
渡邉 雅人
1
,
渡部 朱織
1
,
宇於崎 宏
1
1帝京大学医学部病理学講座
pp.778-780
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206903
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はじめに
miRNA(micro ribonucleic acid)は細胞の分化や病気の進展にかかわる遺伝子および蛋白質発現を制御する重要な役割を果たしていることが明らかとなり,特異的なmiRNAが診断マーカーや分子標的治療および予後の指標と考えられはじめている1).
miRNAの発現はmicroarray解析や定量RT-PCR(reverse transcription polymerase chain reaction)法を用いて調べられることが多いが,これらの手法には,組織形態との関連や発現局在は反映されていない.筆者らはmiRNA発現の局在や組織形態との関連について検討するため,Exiqon社のLNA(locked nucleic acid)プローブを用いて,ISH(in situ hybridization)法によりmiRNAを検出している2).
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