技術講座 病理
シリーズ 膵EUS-FNA・2
—step up編—膵EUS-FNAにおけるDiff・Quik(ディフ・クイック)染色の染色方法,細胞所見
米田 操
1
,
金山 和樹
1
,
井上 宏之
2
,
山田 玲子
2
,
白石 泰三
3
1鈴鹿医療科学大学保健衛生学部医療栄養学科臨床検査コース
2三重大学医学部附属病院消化器・肝臓内科
3桑名東医療センター病理診断科
pp.620-628
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206869
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Point
●膵管癌,退形成性膵癌の多くは,Diff・Quik(ディフ・クイック)染色所見で細胞診断することが可能である.
●神経内分泌腫瘍(NET),腺房細胞癌,自己免疫性膵炎,膵充実性偽乳頭状腫瘍(SPN)などは,Diff・Quik染色,Pap染色の細胞所見で疾患を疑い,免疫組織化学染色で確定診断するので,セルブロックに十分な細胞量を確保する必要がある.
●細胞検査士がオンサイトで標本作製,細胞判定することが診断率向上につながる.
●携帯端末を利用することで良性,悪性を判定できる症例がある.
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