技術講座 血液
—step up編—初めてでもできる!—鉄染色
榊原 佳奈枝
1
,
通山 薫
1
1川崎医療福祉大学医療技術学部臨床検査学科
pp.395-401
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530040395
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Point
●血液検査領域における鉄染色は,主に骨髄の血液細胞内の鉄代謝異常を形態学的に検索する目的で実施されます.
●染色をするうえでの注意点は他の特殊染色より少なく,乾燥や水洗の操作を丁寧にすればほとんどの場合,失敗はありません.
●標本を観察するときには鉄顆粒の数と分布が大事になるので,面倒がらずにきちんと1,000倍油浸で鏡検することが大切です.
●鉄芽球性貧血の診断および骨髄異形成症候群の病型分類には必須の染色となるので,鉄染色の重要性を診療サイドによく啓発しておいてください.

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