Q&A 読者質問箱
大腸癌のコンパニオン診断の現状を教えてください
谷口 浩也
1
1愛知県がんセンター中央病院薬物療法部
pp.1146-1148
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206235
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Q 大腸癌のコンパニオン診断の現状を教えてください
A 治癒切除不能な進行・再発の大腸癌(結腸・直腸癌)に対する治療は,延命を目的とした抗癌剤治療となります.フルオロピリミジン,イリノテカン,オキサリプラチンなど古典的な殺細胞性抗癌剤に加えて,抗血管新生阻害剤や抗上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor:EGFR)抗体などの分子標的治療薬が使用されます.大腸癌で使用できる抗EGFR抗体にはセツキシマブ(アービタックス®),パニツムマブ(ベクティビックス®)という2つの薬剤があり,治療効果はほぼ同じです.特徴的な副作用に,ざ瘡様皮疹,爪囲炎,皮膚乾燥などの皮膚障害があり,時に患者の生活の質(qualtiy of life:QOL)を低下させます.
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