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増刊号 血液形態アトラス
Ⅰ部 造血器悪性腫瘍
5章 成熟B細胞腫瘍
11 意義不明の単クローン性γグロブリン血症(MGUS)
Monoclonal gammopathy of undetermined significance(MGUS)
西川 真子
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.990-991
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206186
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意義不明の単クローン性γグロブリン血症(monoclonal gammopathy of undetermined significance:MGUS)は,血清単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)を認めるが,量が少なく,臨床症状のないものを指す.WHO分類第4版では形質細胞腫瘍に分類される1).多発性骨髄腫(multiple myeloma:MM)の前駆病態として認識されており,年1〜2%の頻度でMMや全身性アミロイドーシスへと進展する8,12).50歳以上の約1〜3%に認められる.MGUSは化学療法の適応とはならないが,MMに進展する可能性があるため,慎重な経過観察が必要である.
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