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増刊号 血液形態アトラス
Ⅰ部 造血器悪性腫瘍
4章 骨髄異形成症候群(MDS)
6 5q-症候群
Myelodysplastic syndrome with isolated del(5q)
常名 政弘
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.954-955
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206173
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5q-症候群(myelodysplastic syndrome with isolated del:5q)は,芽球の増加がなく,単一の染色体異常として5番染色体長腕の欠失del(5q)を有する病型である.欧米ではMDS(myelodysplastic syndrome)全体の約10%を占めると報告されているが,わが国ではMDS全体の1.3%と推測され,極めてまれな病型である1,2).MDS病型の中で唯一女性に好発し,大球性貧血,血小板数正常〜増加,巨核球の異形成(単核の巨核球が典型的)を特徴とする.予後は比較的良好である.サリドマイド誘導体であるレナリドミドは,5q-症候群および5q-を含む染色体異常を有するMDSに対して高率に奏功する.
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