技術講座 病理
パラフィン切片を用いるフローサイトメトリー
石田 剛
1
,
町並 陸生
1
1東京大学医学部病理学教室
pp.957-960
発行日 1989年6月1日
Published Date 1989/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205611
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サマリー
フローサイトメトリー(FCM)による核DNA含量の測定は,腫瘍などの細胞動態を知るうえで簡便かつ迅速な方法の一つである.近年,新鮮材料のみならず,ホルマリン固定パラフィン包埋材料を用いても,核DNA量を測定できるようになった.パラフィン包埋材料を用いる利点は,数多くの検体をレトロスペクティブに検索できることである.ここでは,FCMの基本的事項とともに,パラフィン切片を用いた核DNA量測定方法を簡単に述べた.
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