感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
[7]薬剤感受性検査
6 抗菌剤併用効果の測定とその評価
渡辺 彰
1
1東北大学抗酸菌病研究所内科
pp.895-899
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205066
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はじめに
近年の抗生物質の目覚ましい開発にもかかわらず,難治性感染症の治療においては2剤あるいは3〜4剤の併用療法を余儀なくされることが多い.抗生物質が実用化された1940年代から,Jawetz1)をはじめとして,2剤併用に関する研究が行われているが,併用効果の基礎的裏づけ,その臨床的適用および実際については,以前にも増してさらに検討を重ねる必要がある.
本稿では,まず併用療法の目的と臨床適応について述べ,次いで併用効果測定の対象と実際および評価法について触れる.
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