技術講座 細菌
抗菌剤の体液中濃度測定法
中山 一誠
1
,
山地 恵美子
2
1日本大学第三外科
2日本大学医学部総合健診センター細菌研究室
pp.139-143
発行日 1988年2月1日
Published Date 1988/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204402
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
サマリー
抗菌剤の濃度測定法には生物学的・化学的方法および器機分析などがあり,生物学的測定法としては,カップ法,濾紙法,アガーウェル法がルーチンの方法である.測定限界,感度に関しては,カップ法と濾紙法では差が認められ,また標準曲線としてPBSか血清かにより測定方法が異なる.現在もっとも普及した方法はHPLCである.治療薬剤の血中濃度を測定し,治療効果を促進し副作用を阻止する考えは,古くからある.
化学療法剤におけるTDMは最近における研究の成果であろう.その背景には器機分析の発達,RIA,EIAの導入,コンピューターの進歩が大きな役割を果たした.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.