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臨床統計
尋常性痤瘡に対する外用抗菌薬(クリンダマイシンゲル)とアダパレンゲルの併用効果と適切な併用期間の検討
A randomized multi-centered study to prove the effectiveness and appropriate term of combination therapy with topical clindamycin and adapalene for acne vulgaris
林 伸和
1
,
宮地 良樹
2
,
川島 眞
1
Nobukazu HAYASHI
1
,
Yoshiki MIYACHI
2
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2京都大学大学院医学研究科皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Tokyo Women's Medical University,Tokyo,Japan
2Department of Dermatology,Kyoto University Graduate School of Medicine,Kyoto,Japan
キーワード:
尋常性痤瘡
,
クリンダマイシン
,
アダパレン
,
炎症性皮疹
,
併用療法
Keyword:
尋常性痤瘡
,
クリンダマイシン
,
アダパレン
,
炎症性皮疹
,
併用療法
pp.181-189
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102819
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要約 軽症から中等症の炎症性皮疹を有する尋常性痤瘡の患者に対して,A群:アダパレンゲル(ディフェリン®ゲル)を単独で3か月間使用,B群:クリンダマイシンゲル(ダラシン®Tゲル)とアダパレンゲルを1か月間併用後,アダパレンゲルを単独で2か月間維持療法として使用,C群:クリンダマイシンゲルとアダパレンゲルを3か月間併用の3群を比較し,その有効性について検討した.その結果,アダパレンゲル単独よりもクリンダマイシンゲルを併用するほうが炎症性皮疹の改善が得られた.また併用期間は4週間よりも12週間のほうが長期間有意な改善を示した.併用による面皰改善,副作用の発現への影響は認めなかった.炎症性皮疹が存在している場合には,より高い効果を得るために,3か月間程度はクリンダマイシンゲルとアダパレンゲルを併用することが望ましい.
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