感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
[5]培養法
B 対象別培養法
6)ウイルス
沼崎 義夫
1
1国立仙台病院臨床研究部
pp.775-778
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205043
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ウイルスは生きている細胞内でのみ増殖が可能である.したがって,ウイルスの培養には実験動物,発育鶏卵,組織(細胞)培養の3種類が用いられる.しかし,動物は飼育および扱いが困難であるばかりでなく,動物のウイルスによる汚染の可能性があり,発育鶏卵も取り扱いに手間がかかる.したがって,今日では組織培養を用いるのが基本である.ただし,組織培養で培養できないウイルスがあるため,時に発育鶏卵および実験動物も使用されている.
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