免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
4・ウイルス感染症
①ウイルス検査
沼崎 義夫
1
1国立仙台病院臨床研究部
pp.714-717
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204574
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はじめに
ウイルスの血清診断は単に抗体を測定するのではなく,"現疾患の病原ウイルスが産生した抗体である"ことを証明することである.
ウイルス感染症は①子宮内感染(先天性疾患),②急性感染(一般のウイルス感染症),③潜伏(慢性)感染(HBV,HTLV-I,HIV),④回帰感染(ヘルペスウイルス)に分けられるが,③HBV,HTLV-I,HIVは別項に記されるので,ここでは①,②,④のウイルスについて,血清診断の条件(限界)と検査に当たっての注意事項を記す1〜4).
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