感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
[4]感染症の免疫学的検査法
1)蛍光抗体法
2)ラテックス凝集法
神野 英毅
1
1三菱化成(株)総合研究所応用生物研究所
pp.717-718
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205026
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ラテックス凝集法(LA法)は,ラテックス(ポリスチレン重合体など)粒子の表面に特異的な抗体分子または抗原そのものを物理吸着または化学結合させた感作ラテックス粒子と,検査検体中の抗原もしくは抗体を反応させ,その結果生じる免疫凝集体を肉眼的にかまたは光学装置により検出する検査法である.その原理は図4に来すものである.
LA法の特徴は通常,検体試験液をそのまま使用するhomogeneous immunoassayであり,感染症のごとく迅速・簡便に起炎菌などを検出する際に優れたアッセイ法といえる.本稿では特にLA法による微生物診断法の種類,手技,結果の判定,非特異的反応などを実例に即して概説する.
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