検査じょうほう室 免疫:日常検査の中での新発見
ラテックス粒子の凝集?—TP抗体測定法
片川 一之
1
1横須賀共済病院中央検査科
pp.1116-1117
発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905985
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
現在では多くの測定法に免疫反応が用いられている.この反応は感度,特異性ともに優れているが,時として検体中に存在するさまざまな物質により,非特異反応の起こることが指摘されている1,2).梅毒検査における梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum;TP)に対する抗体検査は用手法である梅毒トレポネーマ感作血球凝集(Treponema pallidum hemagglutination;TPHA)法が主流であったが,近年,迅速で簡便な汎用自動分析装置を用いたラテックス免疫比濁法が普及してきた.われわれはラテックス免疫比濁法を用いたTP抗体測定について検討し報告3)してきたが,今回は非特異反応を中心に解説する.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.