技術講座 免疫血清
ラテックス凝集免疫比濁法
渡辺 勝紀
1
1栄研化学(株)生物化学研究所
pp.329-335
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100391
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新しい知見
ラテックス凝集免疫比濁法(latex agglutination turbidimetric immunoassay,LATIA法)を原理とする検査は,従来専用の分析機器を必要としていたが,近年では生化学自動分析装置への適用が進むことにより,検査数が飛躍的に増大してきた.さらにラテックス試薬製剤化技術の向上に伴い,ナノグラムレベルの検出感度を実現し,酵素免疫法(enzyme immunoassay,EIA法)に迫る高感度化が可能となった.しかし高感度化に伴い,分析装置に起因する検体キャリーオーバーや,検体中のリウマチ因子(rheumatoid factor,RF)や異好性抗体による非特異的な干渉反応といった検査過誤を招きかねない問題も新たに発生している.
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