感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
[4]感染症の免疫学的検査法
1)蛍光抗体法
②Legionella
猿渡 克比孔
1
1佐世保市立総合病院検査部
pp.714-716
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205025
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レジオネラ症の診断は,菌の分離,検体中の菌体の確認および血清抗体価の測定によって行われているが,最近では尿中,血清中あるいは喀痰中の可溶性抗原の検出など免疫血清学的反応を応用した検査法が種々検討されている.
蛍光抗体法は血清抗体価1)の測定および直接蛍光抗体法(direct immunofluorescent antibody;DFA)2)による菌体の確認に応用されている.血清抗体価の測定には本稿で述べる間接蛍光抗体法(indirect immunofluorescent antibody;IFF)1)のほかにMA(microagglutination test)3〜5),ELISA(enzyme linkedimmunosorbent assay)3,6),IAHA(immune adherence hemagglutination test),IHA(indirect hemagglutination test)7)およびCF(complement fixation test)などがあるが,これらの方法のうち,一部を除いては手技的にまだ確立されたものはなく,通常,本症診断における血清抗体価の測定は,IFAによって行われているのが現状である.
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