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ラテックス凝集法によるASO検査の特異性
太田 博美
1
,
飯島 憲司
1
,
小谷 和彦
2
1鳥取大学医学部附属病院検査部
2鳥取大学医学部病態解析医学臨床検査分野
pp.480-481
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100654
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溶連菌(Streptococcus pyogenes)に感染すると咽頭炎,扁桃炎などの気道感染症のほか,リウマチ熱や腎炎などの続発性疾患を発症する.アンチストレプトリジンO(anti-streptolysin O,ASO)は溶連菌が産生する菌体外毒素の1つであるストレプトリジンO(streptolysin O,SLO)に対する抗体で,溶連菌に感染後7~10日間経ってから上昇をはじめ,2~5週間後には最高値に達し,数週間で徐々に低下する1).感染後,培養検査では溶連菌が検出されないことがあるため,ASOの検出はより鋭敏な検査である.
ASOの測定法の1つであるラテックス凝集法はラテックス粒子にSLOを感作し,血清中のASOとの抗原抗体反応により生じるラテックス粒子の凝集塊を光学的に測定し,ASOを定量する方法である2).今回健常成人の血清中に存在するASOについて分析を行った.
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