検査ファイル 項目
HBc抗体
大森 友幸
1
,
鵜沼 直雄
2
1三井記念病院中検
2三井記念病院消化器センター内科
pp.246-247
発行日 1988年3月1日
Published Date 1988/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204438
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B型肝炎ウイルス(HBV)は,直径42nmの二重構造をもつ球形粒子で,外被(envelope)と芯(core)からなる.外被蛋白はHBs抗原,芯蛋白はHBc抗原で,一部HBe抗原が含まれている.生体反応の一部として血中に,それらの抗体であるHBs抗体,HBc抗体,HBe抗体がある.このうちHBc抗体は肝におけるHBVの増殖をよく反映していると理解されており,既往あるいは現在の感染の成立を示す.
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