学会印象記 第36回日本臨床衛生検査学会
血清検査の自動化に向けて
亀子 光明
1
1信州大学病院中央検査部
pp.1144
発行日 1987年9月1日
Published Date 1987/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204276
- 有料閲覧
- 文献概要
さる5月2日(土),3日(日)の両日にかけて,第36回日本臨床衛生検査学会が,島津77万8千石の城下町として栄えた鹿児島市において,満留敏弘(鹿児島市立病院)学会長のもとで開催された.九州の南端に位置した遠隔地での学会ということで,飛行機嫌いの小生にとっては,いささか気の重い学会でもあった.しかし,錦江湾に浮かぶ雄大な桜島の景観を磯庭園から望むと,そんな気持ちはいつの間にかかき消されていた.さらに市内には,幕末から明治維新にかけての激動の歴史を物語る数々の史跡も多く,その時代の背景をひもとくには絶好の開催地でもあった.
南端の遠隔地ということで,一般演題や展示の申し込みが少ないのではないかという不安をよそに,参加者は6043名にも上り,発表演題数は,一般演題698(内英語22),指定演題8,シンポジウム5,パネルディスカッション5,ワークショップ1,招待講演2,会員特別企画1と過去最高を記録し,展示会出展社も142社に達し,学会はこれまでになく盛況であった.また,各会場および展示会場が,メイン会場である鹿児島市民文化ホールを中心に,徒歩または専用バスで数分で移動が可能な範囲に設けられ,たいへん便利であった.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.