検査機器のメカニズム・50
血清自動分取装置
一木 貢
1
,
根本 利夫
1
1日立工機(株)精機設計課
pp.216-217
発行日 1976年2月15日
Published Date 1976/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909289
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最近の臨床検査法の進歩は著しいものがあり,その重要性は日ごとに高まっている.現在は血液検査をする場合,採血した血液を遠心機で遠沈し,血清(上澄)と血餅に分離し,血清のみをピペッターなどでサンプルカップに手分取している.そのため多くの人手と時間を要するばかりでなく,検体数の増加に伴って,直接検体に手を触れる機会も多くなり,血清肝炎の感染にも気を使わなければならない.
血清自動分取装置(SD−2形日立血清自動分取装置)はこれらの要求に応え,遠沈後の上澄の血清を分取する操作を自動化したものである.
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