特集 自動化臨床検査法
血清
血清学的検査の半自動化
鈴田 達男
1
1東京医大・血清
pp.1370-1375
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908315
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血清学的反応自動化の反省
オートメーション(自動化)の波は産業界のみならず医学,サービス業の全分野にとうとうと押し寄せ,学会の展示場には最新鋭の自動化装置が所せましとけんを競い,自動化されていない検査室は技術員の希望者も集まりが悪くなるとか,まことに自動化は花盛りの世とはなった.
たしかに自動化は最近の検査需要の質的,量的増大と一方で熟練した技術者の供給不足,単純くり返し作業からの人間の解放,人間でなければできない本来の仕事に専念させ,人間らしい生活を亨受するのになくてはならないものであり,時代の要求から生まれたということができる.しかし,ここで注意しなければならないのは,それなら何でも彼でも高価な自動化装置を買い込みさえすればよいかといえば,これにはもう少し慎重さが必要であると思われる.
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