検査を築いた人びと
血液の微量分析法を開発した オットー・フォリン
深瀬 泰旦
1
1順天堂大学医史学
pp.1104
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203221
- 有料閲覧
- 文献概要
血液成分の定量分析に際して,蛋白質の存在が分析の妨げになる場合があるので,あらかじめこれを完全に除去しておかなければならない.これが除蛋白法であり,その一つにタングステン酸ソーダを用いるフォリン・ウー法がある.
このフォリンとウーのコンビはこのほかに,総クレアチニンや尿酸の定量法,血糖測定法などにその名をみることができる.1919年にやはり連名で発表された『血液分析の体系』は,血液微量分析法の先駆的業績として,フォリンの名を一層輝かしいものにした.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.