私たちの本棚
まじめ—1円玉は丸くみえる 不まじめ—1円玉は四角にみえる 非まじめ—1円玉は丸くて四角にみえる—「非まじめ」のすすめ—森 政弘 著
小林 重光
1
1町田市民病院検査科
pp.1096
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203214
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生来,小説の類の長編は読んだことがないし,たとえ興味をもって読み始めても数ページも読むと飽きてきてしまい,もうその本とはおさらばで,本箱の片隅に追いやられてしまう運命にある.そのくせ本屋には足を運ぶことが多く,どんな知らない街へ行っても本屋の前に来ると何とはなしに中へ入ってしまう.まず雑本の並んでいる棚をチラチラと見て,興味を誘うようなテーマの本を手に取り,目次を読む,そして中をペラペラとめくってイラストや写真が多く,肩がこらないような内容の本を買ってきては,気ままに何か月もかかって読む.だから,その本の印象というのはあまりなく,以前に読んだことがあるような気がする程度,の印象にすぎない.
つい最近読み終えた200ページ余りの文庫本も,買いこんだのは大分前だった.
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