特集 膠原病・自己免疫疾患を「見える化」する
基礎から見える化する
セマフォリンから膠原病を見える化する
西出 真之
1
,
熊ノ郷 淳
1
1大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学
キーワード:
セマフォリン
,
関節リウマチ
,
全身性強皮症
,
ANCA関連血管炎
Keyword:
セマフォリン
,
関節リウマチ
,
全身性強皮症
,
ANCA関連血管炎
pp.2182-2187
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227313
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Point
◎セマフォリンは免疫制御や分化の方向性を決定づけるガイダンス分子である.
◎セマフォリンの発現異常が,自己免疫疾患の発症・増悪に関わることが知られている.
◎関節リウマチの病態において,セマフォリン4Dは免疫細胞に作用し,炎症を促進する.
◎全身性強皮症の病態において,セマフォリン4Aは線維芽細胞による炎症メディエーター産生と線維化を促進する.
◎セマフォリン4Dは好中球の不適切な活性化を阻止するブレーキ役として,ANCA関連血管炎の発症に関わる.
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