検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
Grimelius染色,Masson-Fontana染色と内分泌細胞
弓納持 勉
1
,
石井 喜雄
1
,
川生 明
2
1山梨医科大学病院検査部
2山梨医科大学病理
pp.787-792
発行日 1984年9月1日
Published Date 1984/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203131
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Grimelius染色1,2)やMasson-Fontana染色3)はいわゆる鍍銀法の一種であり,内分泌細胞の同定にしばしば利用されている.他方,各種のホルモンに対する抗血清が容易に入手できるようになり,酵素抗体法や蛍光抗体法などの免疫染色によって内分泌細胞を正確に産生ホルモンの種類別に同定することも,日常の検査法として可能となった.
そこで本稿では,Grimelius染色やMasson-Fontana染色によって染まる内分泌細胞にはどういうホルモンを分泌する細胞が含まれるのか,それらの細胞が銀染色陽性を示す理由は何か,また銀染色性と免疫染色性との関係はどのような方法で調べるのか,などの点について,筆者らのデータも紹介しながら,具体的な解説を加えてみようと思う.
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