Japanese
English
研究
剖検材料における神経内分泌顆粒証明のためのGrimelius法の改良
Modification of Grimelius method for demonstration of neurosecretory granules in autopsy materials
大谷 静治
1
,
小川 勝洋
2
,
森尾 有孝
1
,
米坂 正子
1
Seiji OHTANI
1
,
Aritaka MORIO
2
,
Masako YONESAKA
1
,
Katsuhiro OGAWA
1
1札幌医科大学中央組織学研究室
2札幌医科大学病理学講座第二
1Central Histology Laboratory, Sapporo Medical College
2Dept. of pathology, Sapporo Medical College
pp.579-583
発行日 1984年5月15日
Published Date 1984/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912197
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はじめに
硝酸銀(AgNO3)を利用した神経内分泌顆粒の証明はGrimelius1)により考案され,現在Grimelius法(以下G法)として広く知られている.現在,一般的に行われているG法2〜5)は,Grimeliusの原法に多少の修正が加えられ現在に至っているが,基本的に原法と大差は無い.しかし,現在,一般的に行われている方法には次の問題点が指摘される.
(1)剖検材料のような死亡から病理解剖までの間に相当の時間がたち,自己溶解(autolysis)が進んでいる材料では,神経内分泌顆粒の十分な証明が期待できない.
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