技術講座 細胞診
体腔液の細胞診
桔梗 辰三
1
,
竹津 恵実子
1
1横浜市立大学病院中央検査部
pp.154-158
発行日 1984年2月1日
Published Date 1984/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202969
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最も単純な方法が,最も判定に好都合な標本を生むことになる.
検体採取-保存-集細胞-塗抹-固定-染色-カバーグラスによる被覆の全工程における特別の注意や工夫は,検鏡・判定に最も都合のよい標本を作るためにほかならない.検鏡・判定に好都合とは,細胞の分布密度や核と細胞質の色調と濃度が適度で,またそれぞれの対比がよく,背景がきれいで,結果として判定の基準項目のそれぞれを割り増ししたり,割り引いたりしないで適用されることを意味する.もちろん,判定する人の多少の好みは許されるであろうが.
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