増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学
V 細胞診
各論
5 体腔液
小松 京子
1
,
坂本 憲彦
1
1杏林大学医学部付属病院病理部
pp.1183-1185
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102613
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1 体腔の構造
体腔は体壁と各種臓器の間に形成された間げきであり,胸腔,腹腔,心膜腔が代表的である.また,男性は直腸と膀胱〔ダグラス(Douglas)窩〕,女性は膀胱と子宮,直腸と子宮(ダグラス窩)間の体腔も臨床的に意義がある.体腔内には少量の体腔液が存在して内面を潤しており,炎症や腫瘍性病変でしばしば貯留する.
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