トピックス
特発性血小板減少性紫斑病への免疫グロブリン大量静注療法
赤塚 順一
1
1慈恵医大第三分院小児科
pp.941-942
発行日 1983年10月1日
Published Date 1983/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202885
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特発性血小板減少性紫斑病(以下ITPと略)は,血小板減少のため紫斑,鼻出血,歯齦出血,性器出血,血尿,血便,まれに頭蓋内出血を起こす後天性の出血性疾患である.
本症には急性型,慢性型および再帰型があり,一般に急性型は小児に多く,慢性型は成人(特に女性)に多い.本症の血小板増加あるいは出血症状の改善のためには,従来,副腎皮質ホルモン剤が主として使用され,これが無効な場合は,サイクロフォスファミド,アザチオプリン,ビンクリスチンなどの免疫抑制剤が使用されてきたが,いずれも副作用や効果が一過性か,あるいは遅効性のため問題が多かった.
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