技術講座 生化学
アルカリ性ホスファターゼの定量法
森下 芳孝
1
,
中根 清司
1
1名古屋大学病院検査部臨床化学
pp.297-303
発行日 1980年4月1日
Published Date 1980/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202033
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アルカリ性ホスファターゼ(EC3.1.3.1,以下ALPと略す)は,アルカリ性側に至適pHを持つホスファターゼの総称であり,種々のリン酸モノエステルを加水分解し,リン酸を遊離する酵素である.また,同一の酵素反応を行い,至適pHを酸性側に持つものを酸性ホスファターゼ(EC3.1.3.2)と呼び区別している.
ALPの構造は活性中心にセリンを有する2個のサブユニットから成り,分子中にZn2+を含む金属酵素(metal enzyme)で,Mg2+により賦活化される,分子量は12〜15万である.
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