技術講座 血液
血色素量の定量法
大竹 順子
1
1順天堂大学病院中央検査部
pp.737-741
発行日 1979年9月1日
Published Date 1979/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201908
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赤血球中のヘモグロビンには次のようにいろいろな種類がある.HbO2-オキシヘモグロビン,Hbred-還元ヘモグロビン,HbCO-一酸化炭素ヘモグロビン,Hi(MHb)-メトヘモグロビン,SHb-スルホヘモグロビン.これらを特定の化学構造を持つヘモグロビンまたはヘモグロビン誘導体に変化させて測定するのが化学的定量法である.日常広く行われているのは赤血球中のヘモグロビン(以下Hb)をシアンメトヘモグロビン(HiCN,MHbCN)に変化させて測定する方法と,Hbを塩酸ヘマチンに変化させ測定する方法である.そして前者は精度が高く簡便で国際標準法とされシアンメトヘモグロビン(シアンヘミグロビン)法と呼ばれている.
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