最近の検査技術
尿細管性蛋白尿
金 衡仁
1
1自治医科大学臨床病理
pp.585-590
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201882
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Richard Bright(1840年)以来,蛋白尿は腎実質障害を示す重要な徴候として臨床上重要視されている.
糸球体は血漿蛋白の漏出を防ぐフィルターの役目をしており,正常人では一般的に,分子量6万以上の蛋白は糸球体で濾過されないが,分子量5万以下の低分子蛋白(low molecular weight protein,以下LMW蛋白と略す)は糸球体を容易に通過し,尿細管でほとんど100%再吸収され異化される1).
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