文豪と死
梶井 基次郎
長谷川 泉
1
1医学書院
pp.914
発行日 1978年11月1日
Published Date 1978/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201735
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梶井基次郎(1901〜32)は結核のために短命であったが,珠玉のような作品を残した.数え歳32歳という年齢を考えると夭折といってよい.
大阪市の生まれで幼時から頑健ではなかった.8歳のとき,急性腎臓炎で死にかけたことがある.その後,2,3年は心臓にも故障があった.旧制三高時代に肋膜炎で休学,落第,転地療養などの生活を送り,文学書に親しんだ.5年かかって三高を卒業後,東大英文学科に入学したが,このころから血痰を見るようになった,療養しながら文学活動を続けたが,ついに卒業はできなかった.
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