国内文献紹介
At-Riskスクリーニング
𠮷野 二男
1
1神奈川県立衛生短大
pp.225
発行日 1978年3月1日
Published Date 1978/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201581
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いろいろな検査方法が発達してきて,多数の検体を処理できるようになり,殊に先天性代謝異常の早期発見に応用され,病院における患者に対する臨床検査とは違った意味で社会的にも大いに喜ばしいことである.ところが,いかに多数を処理できるといっても,その数にはおのずから限度があり,検査を行う側の負担も著しく増大してくる.それを強行して,例えば新生児の全部について検査を行っても,むだが多くなり,一方,偽,疑陽性などの判定結果に関し各種の問題が生じてくる.
全体を検査するマス・スクリーニングに対し,医療関係者などにより危険,心配—risk—があると考えられたものに対して重点的に検査を行うと効率の良い成果が得られるのでこのような方式に対しat-riskスクリーニングという言葉が用いられる.
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