技術講座 血清
螢光抗体法
岩田 進
1
1日大板橋病院中検
pp.912-915
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201228
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螢光抗体法は,血清学的検査の中でも再現性や検査精度の比較的よくない検査の一つである.検査方法自体は特に難しいということはないが,検査に使う材料(試薬,機器)と判定に難しい面や問題点があるためである.螢光抗体法には,原理的には3種類の方法があるが,ここでは臨床検査としてよく利用されているFTA-ABS法,抗核抗体検出法を中心に間接法についてのみその問題点を述べてみたい.図1に間接法による螢光抗体法の手順を示したが,この検査手順に従って判定に影響を及ぼしてくる因子について,注意すべき事柄についてふれてゆく.
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