知っておきたい検査機器
バイブロミキサー
水野 映二
1
1三井記念病院中検
pp.191-192
発行日 1976年3月1日
Published Date 1976/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201009
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日常臨床検査が増加しつつある今日,その目的を達成するためには,検体採取から結果に至るすべての操作段階に,機械化,自動化機器が導入され,利用されている.便利な機器が手元にある時,能率的で早いからといって,ただ単に使用し,得られた結果が,即正しいかどうかは疑わしい.機器は技師の適切な判断力に代わるものではなく,規定された条件の範囲でしか作動しないため,かえって誤差の原因ともなりうる.このことからよりよい検査成績を得るには,各操作段階に使用されている各種の機器の性能を理解し,その使用限界を避けて上手に使いこなすことにあると思う.今回は表のように,各種市販されている試験管内の試薬の混合を目的とした振盪混合器(vibro-mixer)について,一例をあげながら述べる.
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