シリーズ・日常検査における機械化のくふう・8
炎光光度計の吸引ノズルと排液法
水野 映二
1
,
仁科 甫啓
1
,
小野 弘毅
1
,
北村 元仕
1
1虎の門病院臨床生化学検査部
pp.828-829
発行日 1971年8月15日
Published Date 1971/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907286
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ナトリウム(Na),カリウム(K)の測定は,体液電解質管理に重要な役剤を演ずるため,炎光光度計の普及とともに,依頼件数が著増の一途をたどっている.
炎光法の操作は比較的単純で,検体を稀釈液で50—200倍に稀釈したのち,炎光光度計に吸引させるが,ふつう稀釈検体を試料用小ビーカーに移し,吸引ノズルに接触させるようになっている.この際,電解質はきわめて高倍率に稀釈されるので,器具や環境に由来するわずかな汚染が無視できない誤差を生じ,稀釈以降の操作には慎重な配慮が必要である.炎光分析自体は迅速な操作であるが,件数の増加に伴い,相対的に測定の前準備に時間がかかるようになるので,私たちは次のような簡単なくふうで,能率ならびに汚染による問題点を改善した.
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