技術解説
ルーチン検査活動の能率化
水野 映二
1
,
小野 弘毅
1
,
仁科 甫裕
1
1虎の門病院臨床生化学検査部
pp.485-486
発行日 1968年7月15日
Published Date 1968/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917240
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私たちの検査室でもこの数年,技師の増員がほとんどないにもかかわらず,検体数は37年を100とすると42年は268とうなぎ昇りである。オートアナライザー,IL炎光光度計を初めとする新鋭の分析器械の導入や,簡便でかつ,正確,精度の高い操作法の採用などによってその対策がとられてきた。
臨床化学では迅速,微量,正確,精密が不可欠な基本条件であるから,導入された分析器械をほんとうに自分たちの手足のように活用するには器械自体の改良を初め操作手順でのわずかなくふう,創作が必要である。私たちもこの2,3年,実際になけなしの頭をしぼりあって,能率化へのくふう,改良に努力を重ね日常検査にだいぶ活用できるようになった。これらのなかから2,3の道具とわずかな部品でどこでも簡単に作り上げられる例を紹介し,ご批判をえたいと思う。
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