基礎から応用へ
統計学的思考・10
土肥 一郎
1
1中央鉄道病院内科
pp.189-190
発行日 1976年3月1日
Published Date 1976/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201008
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1.相関係数
目じるしとして,2つの量,例えば身長と胸囲,あるいはA法,B法の2つの測定法で測った血中のある酵素の値などの相互の関連の密接さを表すのに,相関係数を用いる場合がある.2種類の変量をχ,уとして平面上にプロットすると,いろいろの場合がありうるが,例えば図1のような具合になる.
この図の(a),(b)はだいたい直線的な相関関係,(c),(d)は曲線的な相関関係,(e)はχ,уが独立な場合を示している.χ,уの関係がほぼ(a),(b)の形を示している時,相関が有るかどうかを見る目安として使われるのが相関係数rであって,次の式で計算される.
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