特集 必修 日常検査の実技
病理
細胞診検体の処理
福島 範子
1
1同愛記念病院病理
pp.92-94
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200852
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細胞診標本の良否は塗抹と固定でほとんど決まってしまう.できるだけ新鮮な材料から良い塗抹を作り,目的にかなう固定をするのが最大要点である.湿固定は厳重に乾燥を避け,乾燥固定は瞬時をおかず強制乾燥すべきである.この2つが完全なら大部分の目的は達するが,時に他の染色法や細胞観察法を要し,その判断と選択は臨床事項が分からないと不完全になる.細胞診材料は保存とやり直しが利かぬので,臨床と常に密な連絡が必要である.
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