臨床検査Q&A
Q 細胞診検体の溶血処理はどのように行えばよいでしょうか?
山田 貴之
1
,
松本 慎二
2
,
吹田 大河
1
,
槙原 有紗
1
,
羽原 利幸
1,3
1中国中央病院 臨床検査科
2福岡大学病院 病理部・病理診断科
3広島国際大学 保健医療学部 医療技術学科 臨床検査学専攻
pp.602-607
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52060602
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A 血性検体に対して溶血処理を行う際のポイントは,提出された検体の遠心分離後に,有核細胞を含むバフィーコートの層を確実に採取することです.このようにして得られた沈渣に溶血剤を添加した後に遠心を行い,スピッツ管の底部に集積した有核細胞を採取し標本を作製します.溶血剤にはさまざまな種類がありますが,細胞診検体では試薬管理や手順の簡便さから,0.9%塩化アンモニウムをおすすめします.
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