最近の検査技術
寄生蠕虫症の免疫学的診断法
辻 守康
1,2
1広島大・寄生虫学
2虎の門病院
pp.33-36
発行日 1974年2月1日
Published Date 1974/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200368
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人体寄生蠕(ぜん)虫性疾患の確定診断が,虫卵または虫体の証明にあることはいうまでもないが,寄生虫が幼弱あるいは老化している場合とか,雄虫のみ寄生の場合,異所寄生の場合などのごとく形態学的証明が困難な場合には,この免疫学的診断法が大きな意義を持つ.かかる意味において,最近は広く寄生蠕虫性疾患の補助的診断法としてこれら免疫血清学的方法が用いられるようになってきたので,以下その方法の概略と著者らの行なった成績について述べ,参考に供したい.
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