技術講座 一般
尿中BJPの検出
井本 真由美
1
1近畿大学医学部附属病院 中央臨床検査部
pp.836-841
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104380
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Point
●従来,ベンス・ジョーンズ蛋白(BJP)は尿蛋白試験紙に反応し難い(反応しない)とされてきたが,筆者の検討の結果,アルブミンと同様に15mg/dL以上であれば試験紙と反応することが判明した.
●尿中BJP定性試験(熱凝固試験)のPutnam法は,感度,特異性に欠けるとされているが,筆者の検討の結果,反応温度と反応pHを厳守すれば,BJPの等電点に依存することなくBJPの検出が可能であることが判明した.その検出感度は10~20mg/dLである.
●Putnam法は,尿中BJPのスクリーニング法として有用であり,陽性となった場合,BJPか遊離L鎖かを判別するために,免疫電気泳動法(IEP)あるいは免疫固定法(IFE)で確認する.
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