臨床医からの質問に答える
免疫化学的HIT抗体検査の意義を教えてください
小宮山 豊
1
,
吉賀 正亨
1
1関西医科大学臨床検査医学講座
pp.354-358
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104242
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
背景
ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia,HIT)は,臨床医が抗凝固の目的で処方したヘパリンが原因で,逆の血栓傾向(向凝固)が起こって血小板数減少や血栓症が顕在化する疾患である.放置すれば重症化する医原病であり,訴訟の原因ともなる.
免疫化学的HIT抗体検査を実施する施設は少ないが,2012年秋に保険適用となり,外注検査として利用が増えたので,検査部の技師にも,その概略を知っておいていただきたい.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.