トピックス
肺塞栓症に対する下大静脈フィルター留置術
山上 卓士
1
,
粟井 和夫
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究院放射線診断学
pp.92-96
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104159
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はじめに
急性肺血栓塞栓症の発生源の多くは,下肢,骨盤領域の深部静脈血栓である.急性肺血栓塞栓症を予防する方法として,遊離した静脈血栓を,下肢,骨盤領域から肺動脈に移動する途中の下大静脈で捕獲する下大静脈フィルター留置術が広く知られている.1973年に,経皮的に留置可能なGreenfield®下大静脈フィルターが報告されて以来1),さまざまな形状のフィルターが開発され,市販されてきた(図1~4).
本稿では,下大静脈フィルターの変遷と,近年注目を集めている回収可能型フィルターについて述べる.
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