技術講座 微生物
真菌感染とシュウ酸カルシウム
佐々木 雅一
1
1労働者健康福祉機構関東労災病院中央検査部細菌検査室/感染治療管理部
pp.123-128
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104168
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Point
● 肺アスペルギルス症の診断では,病原真菌の検出がゴールド・スタンダードである.
● 痰および気管支肺胞洗浄(broncho-alveolar lavage,BAL)検体での塗抹・培養陽性感度は高くない.
● Aspergillus属の感染では,組織中にシュウ酸カルシウムを認めることがある.
● 喀痰中のシュウ酸カルシウムの存在は,肺アスペルギルス症を示唆する所見である.
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