コーヒーブレイク
横須賀ストーリー [1]開学編
伊藤 機一
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.1367
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103993
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今春,横須賀市に神奈川県立保健福祉大学(阿部志郎学長)が開学しました.山口百恵さんの「横須賀ストーリー」の歌詞にもあるように同市は坂が多く,市は海岸沿いに広い埋め立て地を造成し,平成町と命名,その中心部,白亜6階建ての最大1,000名を収容する学舎の完成に,ペリーの黒船来航(本年でちょうど150年)以来のビッグニュースとして地元は沸き立ちました.同大学は看護学科,栄養学科,社会福祉学科,リハビリテーション学科(理学療法,作業療法)の4学科で構成され,その他,人間総合専門・基礎学科が設置されました.これに伴い,神奈川県立衛生短期大学と同栄養短期大学は2004年3月をもってそれぞれ37,49年の歴史に幕を閉じることになりました.
衛生短期大学から保健福祉大学への移管により看護師,保健師の育成はなされるものの,残念ながら臨床検査技師の育成は行われないことになりました.衛生技術科教員,同窓会を通じて存続を強く要望してきましたが,県議会での決定事項を覆すには至りませんでした.その第一の理由として,文部省(当時)大学設置審議会の「平成12年以降の大学設置に関する審査の取り扱い方針」で“医療・福祉系の今後必要な人材育成は看護師,社会福祉士,介護福祉士,精神福祉士,理学療法士およびスクールカウンセラー(臨床福祉士等)に限る”とする文言に則した点があるようです.
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