特集 公私の役割分担とイコール・フッティング
【事例】公私の役割分担とイコール・フッティング
国立病院の移譲を経験して―横須賀市立うわまち病院(旧 国立横須賀病院)
沼田 裕一
1
Yuiti Numata
1
1横須賀市立うわまち病院
pp.139-141
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100764
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「えっ,市の職員になるわけではないのですか…….」
職員採用の面接の時である.当院の名称から横須賀市職員になれると勘違いして面接に臨む人がいる.「社団法人地域医療振興協会の職員になります.」そう伝えると,みるみる落胆の表情になり,その後の面接はうわの空である.意気消沈している採用希望者とともに,公務員ブランドの強さにやるせない思いのわれわれがいた.
当院は国立病院の統廃合・移譲計画により,国より横須賀市に移譲された国立横須賀病院が前身であり,現在は名称を横須賀市立うわまち病院に変えている.開設者は横須賀市であり,管理運営は社団法人地域医療振興協会が横須賀市より委託されている.社団法人地域医療振興協会は,当院を含め現在六つの国立病院統廃合に伴う病院を地方自治体より管理受託している.
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