今月の表紙
心臓超音波 2. 弁膜症
永江 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院超音波センター
pp.1393
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101652
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【解説】図1,2は68歳女性のMモード図と僧帽弁口短軸超音波断層像である.以前より弁膜症を指摘されていた.図1のMモード心エコー図では,僧帽弁後退速度の低下と後尖の並行運動が認められる.図2の断層図では,僧帽弁口面積の狭小(2.4cm2)が認められ,軽度の僧帽弁狭窄症と診断された.このほかドプラ法を用いて弁口面積を求める方法がある.
図3は66歳女性のカラードプラとドプラ像である.収縮期に左室から左房への逆流シグナルを認める.僧帽弁閉鎖不全の超音波像である.慢性に経過した例では,治療効果の評価,手術時期の決定,心不全発症の有無などの情報が重要である.
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